前回のブログを投稿してから、早速茉莉子さんにリプライでお題をいただいちゃいました。(嬉しい。ありがとうございます!)
その中から「大切にしているもの」について書こうかなと。
以前からブログやTwitterを見てくださっている皆さまはご存知かと思いますが物欲にまみれたブログですので…。モノ(と食べ物)の話ばかりします。
さて。
私が大切にしているものは、こちらのネックレス。
母から譲り受けたものです。
7月生まれの私の誕生石であるルビーと、5つのダイヤがあしらわれたもので、揃いのリングもあります。
リングもとっても可愛らしいデザインで、イエローゴールドの華奢な地金に、真ん中には同じく雫型のルビー、その周りを小さなダイヤがリボンのようにあしらわれていたものでした。
一姫二太郎の長女である私は、どうやら待望の第一子だったようで。これは私が生まれたときに母が手にしたものだそうです。意外とロマンチックな母。
宝石箱に入っていたこのネックレスとリングは、幼かった私にはそれはそれは大層なものに思えていました。これをつければ、どれみちゃんにも、さくらちゃんにも、アリエルにもなれるんじゃないかなと。(私も大概ロマンチックだ)
小さい頃から何度も何度も、宝石箱の中を見せてとねだっては、この堂々たる赤にうっとりとしていました。
着けてみたい!とねだるものの、「大人になったらね」の一点張りで、いつも見るだけで我慢。そのことがより一層この宝石を特別にしていました。
そしてこのネックレスとリングをもらったのが高校入学のとき。それはもう飛び上がるくらい嬉しかった。
ずっと憧れた大人についになれたのかと錯覚しました。私服の高校だったので、学校に着けていったことも。黒いタートルネックのシンプルな装いにこのネックレスを着けるのが夢だったんです。
リングと合わせて身につけては、澄まし顔で出かけていました。
でも、その大事なリングは、失くしてしまいました。やっぱり高校生がリングを着けるのには早かったのかな。いつどこで失くしたのかもわからない。
母にも言えず、ずっと落ち込みました。
手を洗った時だろうか、ピアノを弾いたときだろうか、誰かに盗られたんじゃないか、もしかしてお母さんがもう見つけていて怒っているんじゃないか。とあり得ない想像ばかりが膨らみました。
そして、10年以上が経った今でも、母にはそのことを言えていません。
リングを失くしたことに気づいた日から、揃いのネックレスを着けることも怖くなりました。
今も大切に持ってはいるものの、着けるのは年に1度か2度。
でも、この文章を書いてなんだか踏ん切りがつきました。
眠らせておくには勿体ないし、あの頃憧れていた大人に(正確には大人と呼べる年齢に)私もなっているはず。
新しく、このネックレスに似合うリングでも買おうかなと思っています。
インターネットのおともだち各位
私がこのネックレスをつけていたらきっと褒めてくれるって信じてるよ!